予防接種はこれまで、天然痘の根絶をはじめ、ポリオ等多くの疾病の流行防止に大きな成果をあげ、感染症による患者や死亡者の大幅な減少をもたらす等、わが国の感染症対策上、極めて大きな役割を果たしてきました。 感染症が著しくまん延し、大きな被害を与えていた時代は過ぎ去り、今日ではその流行が余り見られなくなってきました。そのため、予防接種によって得られた免疫が、感染症の流行を抑制しているということが忘れられがちになっています。
しかし、私たちは予防接種の恩恵を再認識し、予防接種により国民全体の免疫水準を維持していかなければなりません。そのためには、接種機会を安定的に確保すると共に、社会全体として接種率の向上に努めていく必要があります。
一方、健康な子どもたちにワクチンを接種する行為については、非常にまれながら、重篤な健康被害の可能性があることを、人々に正確に伝え、理解を得ることが極めて重要です。私たちは、ワクチンのリスク・ベネフィットを天秤にかけた上で、命を守るための正しい判断をしていかなければなりません。
【監修】
国立病院機構三重病院
名誉院長 神谷 齊
(故人)
本サイトの監修をいただきました神谷 齊先生は2011年2月22日、急逝されました。本サイト掲載にあたりましては、ご家族、関係者の皆様のご理解とご賛同をいただきました。予防接種の啓発をはじめ、国民の健康向上に尽力された神谷先生のご活動に敬意を表するとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。
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